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「ファッション×建築×プロダクト」を組む

粋「遊びをせむとや生まれけむ」

人とほかの動物とのいちばん大きな違いは、遊びを知っているかどうかだと主張する人もある。江戸っ子はとくに遊びを好み、庶民階級でも非常によくあそんでいた。じょうずに遊べることは粋に生きるうえで大きな要件とされていたのである。この作品は「遊び」からできている。遊びを愉しみながら作品を作ると新たに見えてくる景色や可能性があり、またさらに遊びができる。そしてなにより心舞う瞬間がたくさん生まれる。この作品を通じて、わたしたちの「遊び」から生まれる心舞う瞬間をお裾分けしたい。

唯一無二の球体組子の技術を応用し、組子のドレスが誕生。木々が生き生きと舞うように、自由で遊び心ある世界をつくりだす。この作品はファッション×建築×プロダクトの境界を探った作品である。型から服を大量生産する従来の方法とは反対に、人それぞれ特有の形をもつ身体のラインに沿って、1パーツ1パーツずつ組み上げていく手法でドレスをつくり、ファッションの在り方に問いを生む。そして、木を組むだけで自立する姿は構造体としての美しさを表現。建築としての可能性を想起させる。用途の決められたプロダクトではなく、正解のないモノにすることで、作品を見る人によって異なる感性が引き出され、異なる問いが生まれ、モノや人との対話が生まれることを期待する。私はこの作品を通じて未知なる世界を想い描くきっかけを生みたい。

木舞 このまい

Japanese cypress

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